ある日、その時間、生徒さんはMさんお一人でした。
授業が終わった後少しお話をして、いざ帰ろうと言う時、
戸口のところでMさんはおっしゃいました。
「ねずみにひかれないようにね。」
...えっ?
私はびっくりして、とたんに懐かしい気持ちに胸がきゅんとしました!
それは、私の祖母がよく言っていたことばだったからです。
(私は小学5年生まで祖母と一緒に暮らしており、
とてもおばあちゃん子でした。)
長野の方言かと思っていましたが、そうではなかったみたいですね。
私 「それってどういう意味ですか?ひかれるって…」
Mさん「いやぁね(笑)。ほら、
ねずみって食べ物を引っぱって巣にもって行くじゃない。」
私 「あ!そういう意味だったんですか〜」
どうやら、家で1人でいてねずみに引っぱっていかれないように
(誘拐されないように?)
気をつけてね、という意味らしいです。
あと、自分で言って「1人でさみしい」という意味にも使うみたいです。
これは驚きでした。やっと長年の疑問がとけました。
だってずっと腑に落ちなかったんですよ...「ひかれる」ってところ。
子供の私は、車にひかれると言うように、
何だか巨大なねずみに「ひかれる」んだと思ってました。
おバカですね〜〜。
別の日に他の生徒・Tさんにも同じ事を言われておもしろかったです(^-^)
ちょっとした一言ですが、こころにじんわり残る好きな言葉です。